都響 第860回 定期演奏会Bシリーズ(9/6)
溜池山王への生き方も忘れてしまったかと思うほどに、久々の演奏会。新しい楽季の始まりは都響から。
大野さんが音楽監督に就任されていることもあるのだが、ここ数年都響率が高くなっているのは、平日夜の定期が多いことと、上野と溜池山王でシリーズがあるのが大きな理由。原宿の音が酷いとまでは思わないけれど、仕事の関係で行けるのが金曜日しかない。
日本のオケを支えているのは、時間とお金に余裕のある世代であり、その後継層がなかなか育たない。となれば、土日マチネ公演は増えていかざるを得ないだろうし、そうなると私の今の生活では無理なんである。
なんだかなぁ…である。
指揮/アントニ・ヴィト
ピアノ/シャルル・リシャール=アムラン
「序曲『ポローニア』(ワーグナー)」。私はワグネリアンの端くれではあるが、すべての曲が好きというわけではなく、とは申せ嫌いな曲があるわけでもない。この曲はそういうカテゴリーに入るかな。ワーグナーと、とある人物と、そしてポーランドのことを考えると別次元の思考にはまってしまうので、そういうことは思わずに、サラッと聴いた。
「ピアノ協奏曲第2番(ショパン)」。ショパンを求めて聴くことはない。理由はないのだが、とどのつまりはピアノ曲があまり好きでないということだろう。演奏は見事なものでしたんですが・・・すんません。
「交響曲第3番(ルトスワフスキ)」。こういう曲を聴くとき、都響の弦の分厚さを思い知るのだが、表現は悪いが、管とパーカスが「ドンチャカ鳴りまくる」って感じもありまして、なんとなく不可解な曲でありながら楽しく聴くことができたかなぁ?