徒然な日々・零式

クラシックの演奏会を中心にあれこれと書いていきます。

埼玉会館ランチタイム・コンサート第36回(9/11)

このコンサートは、少し後に行われる本公演の開演前の室内楽的意味合いが強く、時間も1時間ほどと短いのであるが、白井さんが演奏するので有休を取って聴きに行く。演奏者はN響メンバーに梯氏がゲスト。

白井 篤(ヴァイオリン)、中村洋乃理(ヴィオラ)、
市 寛也(チェロ)、西山真二(コントラバス)、
梯 剛之(ピアノ)

モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 KV 493 より第1楽章
シューベルト:弦楽三重奏曲 変ロ長調 D 471
ショパン:バラード 第1番 ト短調 作品23
ショパンノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
シューベルトピアノ五重奏曲 イ長調 D 667 「ます」 より第1、4楽章

がっつりとしたコンサートではないので、曲ごとの感想は省くけれど、初めて聴いた梯氏のピアノ、その豊かな音楽性に出会えたことがとても嬉しかった。

梯氏が、どのようなピアニストか、もしご存じなければ調べてみて欲しい。あえてここに書かないのは、私は「そういう意味合いにて」演奏家やその演奏を聴くことがないからだ。

私見に過ぎないが、どうも日本人はそういう事情に弱いというか「○○なのに」ということにやたら感激したがるのではないか。そりゃ確かにご本人は多大なる努力をされてきたことはまちがいないけれど、とにかく、今そこにはその人の「音楽」があり、私はそれを聴いていて、それをどう思うかがすべてなんである。

・・・私は100%感性で音楽を聴くのであるからして。

埼玉会館大ホール 1列22番)