徒然な日々・零式

クラシックの演奏会を中心にあれこれと書いていきます。

多摩フレッシュコンサート 2019 声楽部門(7/1)

詳細などは こちら

これでもかつてはオペラに毎月通い、BS放映はすべて録画し、ちゃんと見ていた。パソコン通信のSIGフォーラム(←今や全くの死語)でオペラ劇場の管理人をしてたこともあるのだ・・・ってそれがどうした。

(細々とドイツ語を勉強しているのは、そりゃドイツに行きたいいからだけど、『こうもり』や『魔笛』のセリフを聞き取りたいってのもある。)

であるからして、ちょいと疑問に思うこともあり、歌われた曲すべてをここ数日間で調べていた。

専門家が審査するのであるから、それに異論を唱えるつもりはないし、そもそも審査基準もわからんし。

でも思いだしたことがある。それは私がかつてコンクールを目指す合唱団にいたときのこと。

練習のために、技術向上のために、すぐれた演奏を聴くことは大切であり、私たちももちろんその時間を作って皆で見ていたんだけどさ。演奏のレベルの高さは認めるとしても、「作りもの感満載」が私には違和感。

ワタシタチハ ココデウタウコトガ タノシクテシアワセデス。 ソノイッショウケンメイサヲ ミナサマニ ツタエタイノデス・・・だから笑う。目一杯の表情で笑う、或いは楽しそうに歌う。

でもさ、「きみはぼくのとなりでねむっている しゃつがめくれておへそが…」と、かなりな歌詞を、ニコニコと笑って歌ってどうする?

まぁ、このコンサートの歌手の皆様はそんなことはございませんでしたが、声楽家、それもオペラ歌手としてのこれからを目指すのであれば、やはりそこに+αが必要だろうとは思う。

ティーレマン氏や大野さんがオペラの序曲を振ると、そこにはステージが見える。それには賛否両論あるだろうが、ガラコンサートのような場では、曲だけを切り取ってしまうと曲の趣が変わってしまうこともある。

この先、初台や上野で、今宵の出演者を聴くこともあるだろう。そのときが楽しみではあります。