徒然な日々・零式

クラシックの演奏会を中心にあれこれと書いていきます。

Der Konsument ist Gott nicht !

「消費者は神ではない!」

先週の「vs嵐」で、相手に何回「ありがとう」を言わせることができるかってゲームをしていたけれど、私は一日何回言ってるんだろうな。食レジは1時間に46人のお客様を承ることが可能。(社内基準でそこまで到達することが目標。)間断なくお客様が続いたとして、パートなら322人の接客。

ポケモンじゃないけど「さんびゃくにじゅうのありがと」ってか。

正確には「ありがとうございました。またお越しくださいませ。」と言っておりますんですが。

数日前、ネット経由でクレームがあったらしい。どの部署かはわかんないけど。

「レジで『ありがとう』と言われました。(ございましたがなかったので)、小馬鹿にされたように思い、とても不愉快です。」

ありえない。「ありがとうございました。またお越しくださいませ。」は何も考えずに口から出てくる。不祝儀関連のものをお買い求めになったお客様に「またお越しくださいませ」と言ってしまう失礼のほうが多いくらいだ。

店内が混雑していて、レジの声が小さかったのかも知れないが、それでも解せないわけで、最近のクレームは一事が万事そんなところ。

なぜかと言うと、その場でクレームにしないからである。不愉快な思いをしてと思ったら、帰宅してカスタマーセンターにメールをする。匿名で投稿できるので、罵詈雑言書きたい放題、しかも名指し。

私たちは物を売る仕事で、そこから利益を出して、給料をもらっているから、もちろんお客様には感謝の気持ちを持つようにしている。

けれど、アイスクリームを片手に、洋服を品定めして、アイスで汚れた手を商品で拭いたり、「今、これ着ていくから」と、試着したまま会計をすませ、ものの5分もたたないうちに、「やっぱり着心地悪いから返品」と言う客に、心からの感謝の気持ちなど持てるはずはない。

しかしそれでも、上層部は言うんである。

「もはや『出せば売れる時代』は終わったのだから、お客様に『ノー』とお答えしてはてはいけない。」と。

士農工商」の語義についてあれこれ書くのは、ある部分において差し障りがあるので深くは掘り下げないが、「GMSの別名は米つきバッタ」とでも表現すべきですかね。

金さえ払えば、何をしても、何を言ってもいいわけではないっ!