徒然な日々・零式

クラシックの演奏会を中心にあれこれと書いていきます。

手術②

手術室には執刀医(主治医)と助手の医師、そして看護師の三名。コロナ禍ということもあるだろうけれど、静寂の中で手術は進みます。手術台は歯医者さんの椅子みたいなもので、リクライニングしていきます。

まず瞼を閉じないようにする機械で眼をこじ開けます、金属の冷やっとした感と若干の圧迫感はありますが、既に麻酔が効いているらしく痛みはありません。瞬きができないと眼が乾いてしまうような気もしましたが、やはり麻酔のせいなのかな、ドライな感覚はなしでした。次に手術部位のみ見えるような布を顔にバサッ!

見えないと言っても視力がないわけじゃないので、開いてる左眼で何をしてるのかが見えていたのですが、いきなり縫合をしていまして、え?いつ切った?・・・眼球を固定するためのリング逢着でした・・・。

 

手技はたくさんの工程があるのですが、「あ。角膜切り取ったんだ」とわかる瞬間がありましたね。言葉にするのは難しいのですが、何かがなくなった感覚を意識したと言うか。ではその逆に縫いつけたかどうかは、というとわからなかった。

「先生、両方とも培養に回しますか?」

 

と看護師さんが聞いていたので、もう縫合終わって、病理に出すんだなとわかった次第。

ここまでは痛みもなく淡々と進みましたが、最後に(多分)眼球の洗浄をするのですが、これがとても痛かった。麻酔が効いているのにしみて痛い。「痛い~」と言ったら助手の先生が「あぁこれは痛かったかな~」と言いました。

局所麻酔の場合、スタッフは患者に話しかけたりします。「少し痛いですよ」とか「今から○○します」とか。

でもそれは全くなかった。上に書いたようにコロナ禍で会話は憚られると言うこともあったでしょうが、スタッフの言葉に反応して患者が動いてしまうことを防ぐためだったのかも知れないですね。

ほぼ顔の半分をガーゼで覆い、手術が終了しました。50分ぐらいだったでしょうか。病室には車椅子で戻り、そのまま横になって安静。