徒然な日々・零式

クラシックの演奏会を中心にあれこれと書いていきます。

旅するヴァイオリン vol.75 ~早熟の天才たち ~(9/19)

サブタイトルの通りで、神童と呼ばれた皆様の作品でプログラミング。

ヴァイオリン:白井篤
ピアノ:大須賀恵里

モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番

モーツァルト8歳の作品だそうであります。パパが手伝っただろう説もありますが、それにしてもスケッチはモーツァルトが書いているんですからね。今にいう「ヴァイオリンソナタ」、二つの楽器が同等の立場になるのは、ベートーヴェンの登場まで待たなくてはならず、モーツァルトの時代はヴァイオリンは添え物・オブリガード。ましてや、1番ともなれば、ピアノパートだけ演奏しても成り立つ曲だそうな。そう言われて聞けば、全くその通りで、そして大須賀さんが実に楽しそうに演奏なさっているので、こちらも楽しくなるのでありました。

メンデルスゾーン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調

演奏頻度はそれほど多くないらしい。wikiで調べても記述がなかった。それでも、私がいつも感じるメンデルスゾーンらしさ、どこかに幸せと言う名の守護天使が舞い踊っているような感覚はあるなぁ。そして、演奏者が最初に「メントリ(メンデルスゾーンのピアノトリオをそう呼ぶ)とどことなく似ている」・・・のは、大須賀さんの忙しさ(笑)を眺めていたらわかる気がした。ピアノ譜には大量の音符が書き連ねてあるに違いない。

☆サン・サーンス:序奏と・ロンドカプリチオーソ

有名にして、かつ、かっこええ曲であるが、そうですね、室内楽版の方がより面白いであろうか。ルセフ氏と上田晴子氏の演奏を聴いてぶっ飛んだことを思い出していた。

コルンゴルト:《空騒ぎ》から 4つの小品

何度か演奏を聴いたことがあり、そしてそのたびにシェークスピアを読もうと思い、結局は読まないでいる。困ったもんだ。

次回は10月29日であります。