徒然な日々・零式

クラシックの演奏会を中心にあれこれと書いていきます。

都響 第882回 定期演奏会Cシリーズ(7/24)

指揮:アラン・ギルバート

私は都響Bシリーズの定期会員であり、本来は翌日に溜池山王で聴く予定だった。ところが別の演奏会とぶつかってしまった。幸いにも振替がまだ一回だけできたので、前日のマチネと振替・・・マチソワになるのに・・・その理由は後で述べる。

モーツァルト交響曲第38番 《プラハ

プライヴェートでいささか疲れていたことと、そもそもモーツァルト交響曲はなぜか私を眠りに誘うことが多くて、二楽章で撃沈した。夏休みに入り、私の周りには音楽を志す学生さんたちがたくさんいて、開演前や休憩時にはかなり真面目な話をしていたので、申し訳なかったけれど、なにせ体力を温存せなばならぬ理由がありましたので。

ホルンの1番が西条さんでないとわかって、ちとがっかりしたからかも・・・ってなんて失礼なんだ!でもさぁ~後半がさぁ~。

ブルックナー交響曲第4番 《ロマンティック》(ノヴァーク:1878/80年版)

マチソワでも聴きたかったのは、この曲だからだった。ブルックナーが大好きということではない。この曲は亡き義父がとても好きだったから。昨年の暮れに三回忌だった義父はクラシック音楽をこよなく愛して、膨大な枚数のCDとLP、そして素晴らしいアンプとプレーヤーを残してくれた。さすがに全てのCDとLPを残すことはできなかったが、結婚してから主人の実家に行く度にCDをもらうようになり、私の手元には1000枚を超えるCDが残された。

そんな義父が、実家に行くとよく聴いていたのがブル4。カラヤン/Bphの演奏が好きだった。棺の中にはCDは入れられなかったので、ライナーノートだけ入れた。

さて、このマエストロであるが、私的に波があると言うか、曲によってその音楽を心地よいと思える時と、ムムム…と感じるときがある。まぁ、それはあの御方以外はすべてそうなのであるが、これがチャイ5であると「チャイ5はチャイ5」なんですな・・・しかしブル4はそこまでではない。

しかして、これは万々歳でありました。あまりおしつけがましくなく、でも意図は明確であり、オケのバランスもさすがでありました。

都響との相性いいのかも知れないな。秋のマラ6、迷ってたんだけど(私はマーラーがかなり苦手である。定期会員になっていてもパスしたりする。聴くのはほぼあの御方が振るときだけだ)、聴きに行こうかな。

・・・と大満足して渋谷へと向かった・・・。

東京芸術劇場 3階C列53番)