徒然な日々・零式

クラシックの演奏会を中心にあれこれと書いていきます。

die Videoverteilung

「動画配信」をぐぐる翻訳調べたらこうなった。多分合ってると思う(一応辞書はひく)。

この2月頃からコロナによる演奏家の来日キャンセルや、いわゆる「密」を避けるために演奏会は次々とキャンセルされたのだが、その中である劇場が「無観客公演及びそのライブ配信」を試みた。その公演そのものは採算は別として大成功をおさめたのだが、それを機に、ネットによる演奏の配信が続々と行われるようになった。


理由は様々あっただろうが、私はほとんど視聴しなかった。最初の頃、スタジオライブを試聴したのだが、演奏家は演奏する人であり、進行する人ではない。雰囲気作りのトークは同窓会や楽屋落ちで、いいからさっさと演奏しいぇ欲しいと苛々しただけだったからさ。

年に100回近く演奏会に行く私は、ホールでの演奏が聴きたいのだ。本当に悪いが「皆様の前で演奏できないけれど、一人でも頑張ってます」的なものを聴かされても困る。画面の向こうで笑顔をされても手を振られてもなぁ…。

そもそもプロはただで演奏を配信しちゃいかんと思う。


しかしその一方で、オケは地道な実証実験を行い、小編成の曲から始め、ほぼフルオケの曲で演奏会を再開するようになってきた。でも、政府の要請により客席数はほぼ半数しか稼働できない。そこでその演奏会の有料配信をしますってことで・・・はい、私は都響の配信を買いました。

ホールに行きたかったのはやまやまですが、仕事が休めない日時でしたので。

大満足しましたよ。PCだから臨場感にはちとかけるけれど、イヤフォンはかなり高性能だもん。ほぼ同時期ぐらいかな、ソリストの皆様も室内楽用のホールからの演奏配信を始めたりしてき。無料配信されてる人もいるけれど、「ちゃんとした場所で企画として演奏されたもの」は「おうちでこんなんしてます~」とは違う。

生きとし生けるものすべてに言えることは「自分は必要とされているのだから手をさしのべられるのが当たり前」はほぼ通じないってことです。

・・・それが通じるのは家族ぐらいだろうな。