徒然な日々・零式

クラシックの演奏会を中心にあれこれと書いていきます。

東京二期会スペシャル・オペラ・ガラ・コンサート(7/11)

サブタイトルは「希望よ、来たれ!」・・・はい、フィデリオですね。

詳細はこちら(リンク切れしてたらごめんさい)。ほぼ半年ぶりのコンサートホールだった。

日本を代表するオペラ歌手の皆様が、長い自粛期間を経ても何一つ変わらず素晴らしい演奏を聴かせてくれたことに感激した。いくら一人で練習を重ねたとしても、いくらリモートでヴァーチャルな演奏会をしたところで、「空間がない」、そのマイナス面は計り知れないと思う。

しかし歌手と共にステージを作り上げる側はどうだったのかと言えば。しかるべき距離を取っての演奏なので、やりづらい面もあっただろうが、明らかに長期休暇後って感じ。あれだけリモートで繋がろうと発信していても、同じ空間で合わせることの重要さってか。それだけ逼迫していたことはわかるが、ストアロイヤルティは崩してはならない。安売りしたらいかんのだよ。

指揮者氏は今や寵児。彼女だけではなく、日本が入出国制限を開始した春以降、日本にいた指揮者はな~んにもすることがなくて(これは某御方の話ですが)、しかしその間にも演奏団体は自分たちの存続をかけて演奏会の再開を模索し、そこで気づくのは日本はいかに外国人指揮者招聘が多かったのかという事実。

となれば今日本に滞在中の指揮者は老いも若きも引っ張りだこ状態。ピンチヒッターで突如として有名になることは、よくある話だけれど、このたびはそうはいかん。代振りとかコレペとかで帯同していたわけでもなく、曲も人数も制限される中でのオファーである。

万全の体調でないオケとの相互関係を良好にするには時間がかかるだろう・・・オペラガラの特殊性もあるしな。

仕事関係で遅刻していき、最初の2曲はホワイエにいた。ホールスタッフは、一人で扉4つほど担当していただろうか。すでに演奏会は始まり、誰もドアの開閉もせず、私がソファに座っているだけなのに、ひたすらに人が触れるとこを消毒していた。

その姿をみながらあれこれと考えたが、それはまた別の話かな。